1.下請法務検定の実施
公益財団法人公正取引協会では、これまで長年にわたり下請法の普及・啓発活動を行ってまいりましたが、企業による違反行為の未然防止を図り、
コンプライアンス体制の整備を支援する観点から、公正取引委員会の後援を得て「下請法務検定」を創設し、表1 のとおり検定試験を実施しました。
表1
試験形式 | CBT(Computer-Based Test)試験 |
受験地 | 各都道府県の主要都市約300 か所 |
試験方式 | 四者択一方式 全50問( 100点満点、 1問2点) |
試験項目 | 1. 総説 2. 親事業者・下請事業者の定義 3. 適用取引 4. 親事業者の義務 5. 親事業者の禁止事項 6. 事件処理手続 |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 70 点以上を合格とし、合格者を得点区分に応じて以下の等級とする ・70~89 点 :スタンダードクラス ・90~100 点:アドバンスクラス |
合格証明書 | 合格者に証明書を交付( 有効期間は合格日から3年間) |
2.試験の実施結果
第1回となる令和5年度下請法検定試験は、本年2月15日(水)から5月8日(月)受験申込を受け付け、5月18日(木)から5月31日(水)の期間で
実施しました。
第1回試験の実施結果は表2のとおりです。合格率は58.7%で、アドバンスクラスの合格者は全体の4.6%でした。また、試験科目ごとの平均点は
表3のとおりです。
表2 |
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| 表3 |
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受験者数 | 504名 |
| 試験項目 | 配点 | 平均点 |
1. 総説 | 4 | 2.6 | |||
合格者数 | 296名 (等級の内訳) ・アドバンスクラス : 23 名 ・スタンダードクラス:273 名 |
| 2. 親事業者・下請事業者の定義 | 8 | 4.4 |
3. 適用取引 | 22 | 15.2 | |||
4. 親事業者の義務 | 16 | 10.9 | |||
| 5. 親事業者の禁止事項 | 42 | 33.7 | ||
合格率 | 58.7% | 6. 事件処理手続 | 8 | 3.9 | |
平均点 | 70.7点 | 計 | 100 | 70.7 |
<参考>実施要領
3.次回の試験
令和6年度(令和6年4月以降)に実施する予定です。日程等が決まりましたら、追って、本サイトでお知らせします。
(参考:令和5年度版です。)