米国連邦取引委員会（ＦＴＣ）は２３日、労働者が使用者と締結する労働契約に、競合他社への

転職等を制限する競業避止義務を盛り込むことを禁止する規則を制定した。同規則では、雇用者が

競業避止条項を含む契約を新たに締結することは不公正な競争方法としてＦＴＣ法５条に違反する

こととなるほか、既に締結済みの競業避止契約については、使用者は労働者に対して競業避止義務を

強制しない内容の通知を行うことが義務付けられる。なお、同規則の制定を受けて、全米商工

会議所は同日、ＦＴＣによる同規則の制定は違法であり、労働者、使用者及び米国経済に損害を

与える可能性があるとして、ＦＴＣを提訴するとの声明を発出した。